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欧州徒然草

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リトアニア(1) − バルト3国へのアクセス

LT:リトアニア

今日からバルト3国特集をお送りします.バルト3国とは,バルト海に面した国々で,北から,エストニア,ラトビア,リトアニアを指します.私たちに都合よく,50音順に並んでくれています.東はロシア,北はフィンランドやスウェーデン,南はポーランドと接する要所に位置していることもあり,中世から現代まで数々の戦乱にさらされてきました.

私たちはバルト3国をひとまとめにして考えがちですが,エストニアとラトビアは中世から近代にかけてドイツの影響を強く受けたリヴォニア国を2つに分けたものであり,ポーランド・リトアニア共和国から分離したリトアニアとは異なる歴史を持っています.リトアニアの町並みは他の2国と違うのはこのためです.その他の面から見ると,この3国はそれぞれ異なる言葉を話していますが,ラトビア語とリトアニア語は近い言語である一方で,エストニア語は他の2国とは異なりフィンランド語などの北欧の言語と近いそうです.

バルト3国へのアクセスは,各国の首都(エストニア:タリン,ラトビア:リーガ,リトアニア:ヴィリニュス)が比較的便利です.ただ,日本との直行便はないようです.他のヨーロッパの大都市からの直行便も多くはないため,ヘルシンキ経由がお勧めです.

今回は飛行機のチケットで苦労しました.多くの人も私と同じように,1回の旅行でバルト3国全部を回ろうと考えていると思います.いろいろな航空会社が使えますが,2008年秋の金融危機によりバルト3国路線からの撤退が相次いだため,便数自体が減っているそうです.また,自分でチケットを取ろうとすると,片道ずつ取るか,3国間の移動チケットを片道で取ることになり(例えばヴィリニュス−タリン間など),価格がかなり高くなります.旅行会社のパックならそんなに高くならないかもしれませんが,旅程の自由度が低くなります.

そんな中,私が最終的に決めたのは,Finnair(フィンランド航空)です.日本語のチケット予約サイトもあります.このサイトでは,往路の到着地と復路の出発地を別々に指定しても往復チケット扱いになり,かなり安くなります.今回は,往路はフランクフルト→ヴィリニュス(ヘルシンキ経由),復路はタリン→フランクフルト(ヘルシンキ経由)というチケットを取りました.往復で約250ユーロ.格安航空会社を使えばもっと安くできるかもしれませんが,予約が取りやすく,便数も多いので選択肢もたくさんあります.日本語のサイトで予約すれば円で支払いができるというのも助かります.「やっぱりいいよね,フィンエアー.」というキャッチコピーは伊達ではありません.ただ,私はこれまで5回ヘルシンキ空港に行きましたが,ヘルシンキの近くで必ず飛行機が揺れます.飛行機に慣れている人にとっては全く気にならないようですが,飛行機大嫌いの私にとってはちょっとつらいです.油汗用のタオルは必携です.

今回は,南から順番に訪れることにしました.これも飛行機のチケットの取りやすさ優先です.3国間の移動はバスを使いました.ヴィリニュスとリーガは電車でも移動できるようですが,リーガ−タリン間は電車がないそうですのでバスになります.


ヴィリニュスの空港.とても小さく到着は出口が一つしかないようです.荷物を受け取った先に両替所が2つあります.2つとも銀行系のようですので,レートが悪くなく両替しても安心です.ちなみに,レートのいい両替所は,売りと買いの差額で見極めることができます.例えば,ユーロ(EUR)からリトアニア・リタス(LTL,またはリトアニア・リタ.町中ではLtと表記されています)に交換するとき,ユーロ→リタのレートが34.3,リタ→ユーロが34.8というように差額が小さければ優良,この差額が大きければレートが悪い両替所です.銀行系であれば,売りと買いの差額は2%程度になるはずです.差額が5%や10%もあれば止めた方がいいです.空港やバスターミナルにある両替所はたいていレートが悪いですが,ヴィリニュスの空港は大丈夫です.ただし,これはユーロやドルの話で,円の場合は差が広いのが一般的です.ユーロのレートで判断しましょう.

旅行に持っていく通貨は,ユーロ,米ドル(USD),英ポンド(GBP)がお勧めです.円は両替えできないところもありますし,これらの通貨に比べてレートが悪くなります.これらの通貨は他の地域でも交換性が高く,価値も比較的安定しています.余っても次の旅行で使えます.その他には,ATMを使ったキャッシングもあります.クレジットカードや銀行の国際キャッシュカードが利用できますが,クレジットカードが便利です.キャッシングのできるATMは数多くあり,数千円程度の額でも引き出せるのが便利です.

さて,エストニアのヴィリニュス空港から市内までは,バスか電車で移動します.バスの場合,空港内のキオスクで切符を買います.電車は使っていないので詳細は分かりません.どちらも到着までの時間・料金はほぼ同じです.バスのチケットは1枚2リタ.このチケットは,市内のバスやトロリーバスでも使えるので,バスに乗る機会がたくさんあればまとめ買いしておくと便利です.バスは1番か2番を使います.1番の終点は駅(Stotis)で2番は旧市街に行きます.


ヴィリニュスの電車駅.空港から駅へのバスで一緒になった地元のおじさんによると,駅周辺は夜になると若者や失業者が集まって大変危険とのこと.絶対に行かないように何度も言われました.えー,私のホテルって駅前なんですけど・・・

この写真はホテルの部屋から撮ったものです.駅前にはバス乗り場があり,ぱっと見た目には明るくてそんなに危険な感じはしません.この写真の左の先にはマクドナルドがあり,右の先にはバスセンターがあります.ただ,明るいのはこの写真に写っている所だけです.ここから旧市街へ行く道はかなり暗く,ここから想像すると,バスセンター周辺や駅の裏側は危ないかもしれません.


駅の隣のバスセンター.リーガやタリンなどの国際線やトゥラカイなどの国内線があります.チケット売り場では英語も通用します.チケットは,バスセンター内の窓口で買うか,バスの運転手から直接買います.ここにはいろいろなバス会社が乗り入れており,会社によって切符の買い方や細かいルート,料金も異なってきますので,まずは窓口で聞いた方がいいですね.

明日はヴィリニュス市内を紹介します.

本日はここまで.

追記(2016年):近年は他の航空会社でも周遊チケットを扱っています.ただ,安さでいえばFinnairかSASになってしまいますね.また,バルト諸国の通貨はすべてユーロになっています.クレジットカードは多くの場所で使えますが,古いサイン式のカードは使えません.ICチップ付きのクレジットカードは必須です.バルト諸国の新しい観光情報は,「おさんぽわんこの旅の思ひで…ヨーロッパ編」がとても詳しいので,ぜひご覧ください.