欧州徒然草

上のタイトルをクリックするとトップページに移動します

秋のチロルを走ろう(4) − ドロミテ街道

今日はドロミテ街道のお話です.

ドロミテ渓谷はイタリア北部にありますが,一部は南チロル地方にも含まれているため,イタリアというよりはオーストリアの感じがあるそうです.この地域は高い山が多いため,イタリア1周自転車レースのジロ・デ・イタリアでも山岳ステージとしてたびたび使われます.

今回は西のコルティナ・ダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)から東に向ってボルツァーノ(Bolzano)まで走ることにしました.今回も下道作戦なので,インスブルックからは,182号線からブレンナー峠(Brenner)を越えて12号線に入り,49,51号線と進んで行きました.途中,凍結路のせいでスピードも遅くなったため3時間ほどかかりましたが,夏であれば2時間を切るかもしれません.ブログの日付は17日ですが,実際に走ったのは10月15日です.


コルティナ・ダンペッツォの中心部の様子.観光シーズンを外しているせいか,人気(ひとけ)はあまりありませんでした.また,お昼の間は数時間の昼休みを取るようで,ツーリストインフォメーションも土産物屋も閉まっていました.観光地のインフォメーションが昼休みで閉まっているというのは,ドイツではなかったことなので驚きました.仕方がないので,昼食だけ取って出発することにしました.


イタリアに来たのだから,メニューはやっぱりピザでしょう! ということで,Porto Rotondoというピザ屋(Pizzeria)店に入りました.ここはホテルに併設されたレストランです.お茶だけでもサービス料で一人3ユーロという,恐ろしい設定がありましたが(つまり,一家5人で入ると,食事代+15ユーロ,チップも込みだということでしょう),ピザ自体は観光地にしては価格も高くなく(10ユーロ前後),味は絶品でした.(2009年当時の価格)

ドイツでも昼食にピザを食べますが,日本のものとは比べ物にならないくらいおいしいです.これまでは何で日本のはまずいのか分かりませんでしたが,今回イタリアのピザを食べて分かったのは,日本のピザは生地がダメだということです.今回食べたピザは生地が薄くて固く,焼くと香ばしくなります.食べているとナイフを持つ手が疲れてしまいますが,これがおいしさの秘密だと思いました.外側の焦げた所は,せんべいみたいな触感と風味がありました.このピザを食べると,ドイツのピザがいまいちに感じてしまいます.


もう一つの理由はチーズだと思いました.ドイツのピザは,チーズがちょっときついです.ここで食べたものにもチーズはたくさん入っていますが,チーズが重いとは感じませんでした.ちなみに,ここのピザにはモッツァレラチーズが使われていました.
ともかく,ピザは,イタリア>ドイツ>>日本ということが分かりました.


コルティナの町に別れを告げて早速ドロミテ街道を走り始めます.アップダウンが結構あり,つづら折りの道が続きますが,時折,渓谷の景色を楽しむこともできます.

ドロミテ街道には3つの峠があります.コルティナ方面から見ると,ファルツァレゴ峠(Passo Falzarego),ポルドイ峠(Passo Pordoi),コスタルンガ峠(Passo Costalunga)です.標高については,絵ハガキやガイドブックなどで違うのですが,私が持っているAralの地図では,それぞれ2105m,2239m,1753mとなっています.下から峠の上までは500から1000メートル以上も上ります.この過酷な登りを自転車レースで使うわけです.


ここは一つ目のファルツァレゴ峠,このお土産ショップは昼休みなしで営業しているみたいです.ここで絵ハガキなどを買いました.15時で気温はマイナス2度.雪が積もって氷になっているところもありましたが,道路は凍結しているところは少しだけでした.このような休憩所からは,周辺の山に登るケーブルカーがあって,さらに高いところから街道や渓谷を見ることができるようです.


峠から少し下った所にあるトンネル.街道にはトンネルはあまりありません.


つづら折りの道.この道を観光バスやトラックも通ります.今回は秋でしたが,夏や冬にも通ってみたいです(冬に通行できるのかどうかは分かりませんが).


2つ目のポルドイ峠に近づくと,雪が増えてきます.街道の中ではこの峠が一番標高が高いそうです.いったんは0度くらいまで上がった気温も,ここではマイナス4度まで下がりました.通過したのは16時過ぎです.


ここには広い駐車場とみやげ物屋,セルフ方式のフードコーナーがあります.絵ハガキはファルツァレゴ峠とは違うものが売っていました.


ここにもケーブルカーがあり,ここから山の頂上まで登って行くみたいです.看板の上の山の頂上にちょこんと見えるところまで登って行くようで,表示によると2950メートル.頂上は寒そうですが,ケーブルカーがこの季節にも営業しているのかどうかは分かりませんでした.


峠から大分下った所にあった小さな滝.白く見える部分は凍っています.冬になったらほとんど全部凍ってしまいそうです.

今回はゆっくり走ったので3時間ちょっとかかりましたが,夏ならもっと早く走れると思います.渓谷や街道の景色はとても素晴らしいのですが,ボルツァーノの近くではやや退屈な感じになります.途中の小さな村に寄ったり,ケーブルカーに乗ったりすれば1日かかると思います.ただ走るだけでも,大自然を満喫できるいいドライブコースだと思います.右側通行・左側ハンドルに慣れてしまえば,バスよりもレンタカーの方がいいと思います.機会があれば,夏にも走ってみたいと思いました.間近でジロの観戦ができれば最高ですね.

本日はここまで.