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欧州徒然草

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エストニア(1) − タリンの旧市街

EE:エストニア

今日からはいよいよエストニアです.

ラトビアの首都リーガからエストニアの首都タリン(Tallinn)まではバスで移動しました.電車はないとのことです.本数はたくさんあります.8時出発のバスに乗って,12時過ぎに着きました.予定時刻は12:15でしたが,運転手はかなり頑張って飛ばしていました.今回利用したのはEcolineという会社で料金は10ラットでした.

このバスはタリンの港まで行ってくれるようでしたが,タリンのバスセンターで降りました.国際線の止まるバスターミナルなので,インフォメーションもあって地図も手に入って・・・などと考えていたのですが,見事にあてが外れました.外国人観光客の役に立つようなものはあまりありません.両替所はありますが銀行系ではないのでレートがかなり悪いです.仕方がないので,ATMで最低限必要なお金を手に入れました.


バスセンターから旧市街に行くには2番や17A番のバスなどいくつかの方法がありますが,トラムが一番簡単です.バスセンターの正門(?)を出るとこのような道があります.突き当りにトラムが走っていますので,この写真(バスセンターに背中を向けて)の右から左に走っている2番か4番を使います.間違って逆方向に乗っても戻ってくるので安心です.旧市街まではそれなりに距離がありますので,歩くのはやめてトラムがいいです.トラムの切符は,バスセンター内のKioskで買います.なお,タクシーはあまりお勧めではないそうです.「Tallinn in your pocket」というガイドブックでもタクシーには気を付けるように強調されています.普通は使わなくてもOKです.

タリンには,トラム,トロリーバス,バスがあります.トラムは4路線あり,旧市街を囲むように走っています.旧市街を中心に×印のように路線があり,1番が北西から北東へ,2番は北西から南東,3番は北東なら南西,4番は南西から南東といった具合に,組み合わせて走っています.1番と3番は北西では同じ所を走っていますが,1番は途中で分かれて2番と同じ所を走るというようになっていますので,トラムを使いこなすのは比較的簡単です.


ただ,気をつけないといけないのは,トラムは必ずしも道路の隅を走っているわけではないということです.この写真のように,トラムが道路の真ん中を走っていて,そのまま道路の真ん中で乗り降りする停留所がいくつかあります.周りの人を見ながら,また,車に気をつけて乗り降りする必要があります.ちなみに,車はこの時には必ず手前で停止して,トラムの乗り降りを邪魔してはいけません.トラムとトロリーバスの路線図は,タリン旧市街のインフォメーションで手に入ります.旧市街と郊外の地図もついていて,非常に便利ですので,ぜひ手に入れておきましょう.

タリンにも,他の町と同じように「Tallinn Card」があります.6時間券から72時間券まで4種類あり,48時間で435クローン,72時間券で495クローン(だいたい32ユーロ)です.タリンカードの新しい情報はこちらをご覧ください.エストニア 「タリンカード」の思ひで… - おさんぽわんこの旅の思ひで -ヨーロッパ編-


市内交通の乗り放題,博物館等の無料入場,いくつかの店での割引などの特典があります.6時間券では使えないものもありますので,ヘルシンキからの日帰り旅行とかでなければ24時間券以上がお勧めです.タリンでは,教会も有料の所が多く,タリンカードの使い勝手はかなり高いです.タリンカードの使える店や博物館では,入口に表示があります.タリンカードの表示がないお土産物屋でも,割引があるかどうか聞いてみるのも1つの作戦です.私はタリンカードの割引がない店で一か八か聞いてみたところ,5%引きにしてくれました.ヴィリニュスやリーガのカードよりも買う価値があるような気がします.観光のプランにもよりますが.

ちなみに,タリンカードを買うとついてくる冊子にアンケートがあります.このアンケートに答えて旧市庁舎広場の近くにあるツーリストインフォメーションに持っていくと,35クローン(EEK)で売っている「Tallinn in your pocket」がもらえます.私が泊まったホテルでは,フロントに大量に積んであり,自由に持って行ってくださいとのことでしたが.



アレクサンドル・ネフスキー教会(Aleksander Nevski Katedraal).旧市街の西側にある,トームペア地区(Toompea)にあります.タリンの旧市街は,高台にあるトームペアと下の地区に分けられます.トームペア地区には支配者層やお金持ちが住んでいたようで,上の地区と一般市民が住んでいた下の地区の間にはある種の隔たりがあったようです.エストニアにはかなり古い時代からカトリックとロシア正教が伝わっており,ロシア正教の教会があること自体は不思議ではありませんが,この教会はタリンの町並みのシルエットにより映えるようにという理由で,トームペア地区に建てられたそうです.

タリンのお土産物屋には,絵がよく売られています.安価でサイズも小さくて持ち運びやすく,私も何枚か買いましたが,この教会をわざと書いていない絵もあります.よく目立ち,絶対に書き忘れるはずがないので,絵の作者が過去のロシアの支配やロシア正教に反発しているのかもしれません.観光客にとってはこの教会がないのはさびしい気もしますが,どちらを買いたいのか絵をよく見てから選んでください.


トームペアには,タリン大聖堂(Toomkirik)もあります.中には100を超えるエストニア貴族の紋章が飾られており,一見の価値があります.その他にも,大統領官邸や国会議事堂などもあり,トームペア地区は今でも政治と行政の中心地になっています.


アレクサンドル・ネフスキー教会から下町に降りていく道は2つあり,それぞれ,長い足(Pikk Jalg),短い足(Lühike Jalg)と呼ばれています.この写真は短い足の方です.昔は夜になると,2つの足の門は閉ざされ,お互いの行き来はできなかったそうです.この右側には,かわいらしいデザインの陶器の店(Helina Tilk)がありますので,忘れずに寄っておきましょう.タリンカードも使えます.

この道をまっすぐ歩いて行くとツーリストインフォメーションに着きますが,その途中に聖ニコラス教会があります.1481年に製作されたという主祭壇は必見です.また,「死のダンス」と名付けられた大きな絵も見ておきましょう.私が行ったときには,タリンをはじめハンザ同盟に加盟していた町々の祭壇の模型が展示してありました.


トームペアから下に降りずに,そのまま北の方に進んでいくと展望台がいくつかあります.ここからは,旧市街が一望できます.トームペアの一番北からは下に降りる階段があり,ここからだとタリン駅にもすぐに行けます.タリン駅は観光客用ではないこともあってか,余り雰囲気が良くないですが,バスやトラム,トロリーバスも止まり,市民が普通に使っていますので,身の危険を感じるほどではないと思います.


城壁のマーケット.ここは旧市街の東側,トームペアとは反対側になりますが,歩いて10分くらいでしょうか.タリンの旧市街はヴィリニュスやリーガよりもさらに小さいので,全て歩いて回るのは簡単です.


旧市街の中心部にある旧市庁舎広場(Raekoja Plats)には旧市庁舎(Reakoda)や市議会薬局(Raeapteek)があります.写真の市議会薬局は,1422年から記録が残っているそうです.現在は小さな博物館になっています.入場無料.薬局の門をくぐると,カフェなどがある小さな通りがあり,聖霊教会への近道にもなっています.


旧市庁舎の屋根の上にはトーマスおじさん(Vana Toomas)の像があり,町を侵入者から見張っています.初めて設置されたのは1560年で,1996年から第3代目が設置されています.第2代目は,タリン歴史博物館(Linnamuuseum)に展示されています.

私がタリンを訪れたのはちょうどクリスマーケットが始まったころで,旧市庁舎広場にもたくさんのお店が出ていました.リーガでも少しだけ見ましたが,タリンが私にとって初めてのクリスマスマーケットです.

明日は,クリスマスマーケットを中心にお届けします.

本日はここまで.

追記(2016年):バルト諸国の通貨はすべてユーロになっています.クレジットカードは多くの場所で使えますが,古いサイン式のカードは使えません.ICチップ付きのクレジットカードは必須です.バルト諸国の新しい観光情報は,「おさんぽわんこの旅の思ひで…ヨーロッパ編」がとても詳しいので,ぜひご覧ください.