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欧州徒然草

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秋のチロルを走ろう(9) − 南ドイツの3つの名城

秋のチロルを走ろう最終回は,チロル地方を抜けて南ドイツに来ました.

まず目指したのが,フュッセン(Füssen)の近くにあるホーエンシュヴァンガウ城(Schloß Hohenschwangau)とノイシュヴァンシュタイン城(Schloß Neuschwanstein)です.この2つの城をまとめて,Königsschlösserというようで,車で行くときにもこの表示を目印に進んでいきます.2つともシュヴァンガウという町にあります.

城に近づくといくつか駐車場があります.どこでも1回4.50ユーロのようです(2009年当時の価格).ドイツの感覚ではかなりのぼったくり価格ですね.


インフォメーションから少し坂道を登るとチケットセンターがあります.まずはここでチケットを買います.2つの城を見るコンビチケットは18ユーロです.建物の外にまで行列のための柵があります.夏には相当多くの観光客が来るみたいですね.ただ,カウンターの数が多く,どんどんお客さんがはけていきますので,思ったよりも早くチケットが買えると思います.ホームページで予約する方法もあるそうですが,高い予約料を払うくらいなら,朝一番に行けばいいと思います.ここでは,2つの城を見るのなら相当時間がかかります.入口で少し時間を節約してもあまり意味がなさそうです.


チケットには,それぞれの城に入場できる時間が印刷されています.コンビチケットだと,ホーエンシュヴァンガウ城が先になるみたいです.チケットセンターからは歩いて20分もかかるようなことが書かれていますが,少しだけ坂を上って右側の階段を上って行くと5分で城まで着きます.途中に教会があるので,そこに寄る時間も入れると20分なのかもしれません.この写真は階段の途中から撮ったものです.町の様子も美しいですね.


歩く他には,馬車もありますが,疲れていないのならば階段で問題ありません.この写真の右側の黄色い建物がホーエンシュヴァンガウ城で,そのすぐ下の教会が見えます.このルートが徒歩5分です.


城の入口では,このようにチケットの番号が出ていて,この番号の人しか入れません.ここで注意しないといけないのは,この写真の場合,入れるのは137から139番だけで,136番のチケットの人も入れないということです.自分の順番を逃すとチケットは無効になり,払い戻しも交換もできません.これは,中の見学が団体のツアーのみになっているためです.これは,ノイシュヴァンシュタイン城も同様で非常によくない制度だと思います.お客さんの都合は全く無視で,お城の都合に合わせないといけないのです.自分の順番が来たら,チケットのバーコードを機械に読ませて中に入ります.


中では,音声ガイドを聞きながら進んでいきます.約45分です.日本語版もあります.説明が長い割には見られる部屋の数はそれほど多くはないですね.町のお土産屋には,2つの城について書かれた小冊子が3.50ユーロで売られています.日本語もありますので,これを事前に読むか,読みながら進むのもいいと思います.

次は,ノイシュヴァンシュタイン城です.新白鳥石城という感じでしょうか.歩くと結構時間がかかります.地図では40分かかるとのことですが,実際に25分はかかると思います.馬車が通る道はなだらかですが遠回りです.いったん,インフォメーションまで降りて右側の駐車場の奥から上がると,坂はきついですが距離は短くなります.


バスや馬車でも行けますので,行きだけ馬車という手もあるかもしれませんが,団体の観光客がいると行列ができることもあります.入場時間に遅れると入れなくなりますので,早目に行動した方がいいですね.私が行った日はバスがなかったので歩きました.ちょっとしんどいですね.途中で一枚,結局これが一番いい写真でした.


坂を登り切ると,またチケットの表示があります.入口は左側の方です.ここは,とにかく階段が多く,ツアーはほとんど階段を上り下りしているだけでした.見られる部屋の数も少なく,見学時間を長くするために,わざと音声ガイドの解説を引き延ばしているように感じました.このお城は外観は美しいですが,中は豪華な装飾もありますがどんどんせかされてあまり見られないかもしれません..


城から歩いて7−8分の所にマリエン橋があり,ここから城の全景を見ることができます.雪をもろともせずに多くの観光客が来ていました.この眺めは最高だみたいなことがあちこちで書かれていますが,そんなことはないですね.ただ,全景を写真に収めるのならば,ここがお手軽でいいと思います.

この2つの城ですが,私の印象は相当悪いですね.2つの城が徒歩圏内にあって,どちらも特徴的で,特にノイシュヴァンシュタイン城は美しいのですが,きつい坂道をいつまでも歩かせたり,見学時間が限られていたりと,お客さんを大切にする気持ちが全くないです.殿様商売ですね.特に,1つ目の城と2つ目の城の間の時間設定が絶妙の悪さで,食事を取るには短すぎ,でも待ち時間は結構長く,どうにかならないのかといいたくなります.

ノイシュヴァンシュタイン城の美しさは,長方形を感じさせないところだと思います.多くのお城は,敷地が正方形または長方形になっていて,建物も同じ形をしています.ノイシュヴァンシュタイン城も長方形なのですが,塔がすっきりとした形をしており建物の高さが工夫されているので,長方形臭さを感じさせず,全体としてスリムな感じになっています.ところが,その姿を見ることはできません.マリエン橋からの写真はやっぱり長方形です.地図を検討した結果,絵ハガキやパンフレットにある角度の城はシュヴァンガウの町にあるケーブルカーに乗れば見られそうですが,その案内やコンビチケットはなく,一番美しい姿はなかなか見られません.

気を取り直して,次は,ホーエンツォレルン城です.今回の旅ではここを一番の楽しみにしていました.シュトゥットガルトやテュービンゲンから27号線で南に下って行きます.かなり遠くからでも山の上にそびえるお城が見え,期待感がどんどん増してきます.お城まで行くバスなどはなさそうで,近隣の町からもかなり距離があるので,シュトゥットガルトあたりから日帰りツアーに参加するかレンタカーがいいと思います.駐車場も2ユーロと標準的です.

駐車場からお城の入口までミニバスがあります.もちろん歩いてもいいのですが,ミニバスをお勧めします.往復で3ユーロ.


城の内部はガイドツアーでしか入れないので,ツアー付きのチケットを買います(ツアーなしのチケットもあります).8ユーロ.この受付で,ガイドブック(3ユーロ)も買っておくことをお勧めします.日本語版もあり,お土産にもなると思います.私が行った日はドイツ語のツアーしかなかったので,このガイドブックが大活躍でした.受付から入口まで,坂道をくるくる登って行きます.


ガイドツアーまで少し時間がありましたので,中庭や城の周りをうろうろして時間をつぶしました.中にはお土産物屋やカフェもありますので,時間をつぶすのには困りません.この町時間の間にガイドブックを読んでおくと後がスムーズです.ガイドツアーでは,床を傷つけないためか,靴の上からスリッパをはきます.だいたい45分くらいのツアーで城の中を見て,最後に宝物庫に入ります.


宝物庫は写真撮影OKです.一番人気はこの王冠ですね.宝物庫まではガイドと一緒ですが,教会や城の地下にある食堂などは自由に自分のペースでみることができます.

ここは展示物の多さや見学が一部自由にできるなどポイントはかなり高いです.町から離れているので,車がないとちょっとつらいですが,ぜひ行ってみてください.

今回3つの城に行ってみましたが,それぞれ特徴があって比較するのはとても面白い体験でした.ただ,観光のしやすさには大きな差があって,ホーエンツォレルン城が一番よかったですね.他の2つは利用しにくいです.ウイーンのシェーンブルン宮殿も観光客が多くて入るのは大変ですが,時間をつぶせる他の見どころもありますし,ツアーなしでも中に入れます.この2つの城でも,ツアーとはいえ結局は音声ガイドを聞くだけなので,自由に移動できるようにしてもいいのではないかと思います.この辺がもっと良くなるといいですね.

本日はここまで.