欧州徒然草

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秋の味覚

秋は実りの季節ということで,日本では様々な旬の食材がありますが,ドイツでは何が旬なのかちょっと探してみました.


まず目立つのはカボチャです.日本と違い,とにかく種類がたくさんあります.このカボチャは食べるものと,ハロウィンに使う飾り用と2種類あるみたいです.写真の真ん中の方にあるオレンジ色のカボチャは,ホッカイドウ(Hokkaido)と呼ばれています.おそらく北海道のことだと思いますが,由来は不明です.写真の下の方に移っているやや平べったいカボチャはUFOと呼ばれます.スーパーではもっと白くて薄いので,本当にUFOみたいです.


次はナッツです.かごに入っているのは上から順番に,ヘーゼルナッツ,クルミ,ピーナッツです.ピーナッツは日本でも売られているのであまり珍しくはありませんが,袋いっぱいに買って行く人もいます.クルミやヘーゼルナッツは殻を割るハサミのような道具が5ユーロ前後で売られていて,一つ一つ自分で殻を割って食べています.ちなみに,ヘーゼルナッツはドイツ人の大好きなNutella(ヌテッラ)という,パンにぬるクリームの材料にもなっています.ピーナツバターとチョコクリームを混ぜたような味がします.私はあまり好きではありませんが,ドイツ人は大好きのようで,スーパーでは山積みのNutellaを何個も買って行く人を見かけます.小さなビンでも400グラムサイズなので,本当にこんなに食べるのかいな? と思ってしまいます.ちなみに,Nutellaはイタリア産です.最近は日本のスーパーでも売っていますね.

ナッツの他にも,栗もときどき見かけます.その一方で見かけないのは,キノコ類です.観光ガイドブックにも秋はキノコの季節,のようなことを書いていますが,スーパーや路上マーケットでは特に見かけるものはありません.夏から秋にかけて,アンズダケはみますが,その他はマッシュルームのようないつでも手に入るものばかりです.

スーパーでは見かけませんが,山の中にはいろいろなキノコがたくさん生えています.裏山のジョギングコースでは(「裏山のジョギングコースの回」),キノコを探している人や両手いっぱいにキノコを持っている人に出会います.本当に食べて大丈夫なのか心配ですが,これがスーパーで売っていない理由かもしれません.違うと思いますが.


面白いのは柿です.「Kaki」という名前で売られていることがあります.また,以前紹介した梨(Nashi)も最近では見かけます.柿はまだ食べていませんが,梨は20世紀梨のような味でおいしいですよ.


秋にしか味わえないものとして,フェーダーヴァイサー(Federweisser)があります.これは,発酵中のワインで,ブドウジュースとワインの中間のような飲み物です.発酵中の状態で売られており,発酵に伴って炭酸が出るので,蓋を完全に閉めてはならず,このビンの蓋にも2つの小さな穴が開いており,さらに蓋はきっちり閉まらないようになっています.密閉すると,発生した炭酸によってビンが破裂してしまうためです.

ビンにはアルコール度数が10%と書いてありましたが,そんなことはないと思います.ジュースの感覚で飲めます.ただ,1日,2日と経つにつれてだんだんお酒っぽくなってきて,ビンの底におりが溜まってきます.暖めたり,振ったりするとどんどん発酵が進むので冷蔵庫で保存し,買ってから数日で飲み切るそうです.


ドイツのワインは白ワインが多いこともあって,フェーダーヴァイサーも白が多いのですが,他の国では赤もあります.これは,北イタリアで買ったもの.農家が軒先でワインやジュースを量り売りしていました.これは本当にできたてのようで,キャップ1杯分だけ味見をしたのですが,お酒とはとても思えないまろやかなジュースでした.これを半日持ち歩いたのですが,その間にどんどん炭酸が出てきて,夕方ホテルに着いた時には少しお酒っぽくなっていました.

フェーダーヴァイサーは安価な飲み物で,スーパーでは1リットルで2ユーロ前後,イタリアで買ったものもペットボトル1本分で1.60ユーロでした.秋にヨーロッパに来る機会があればぜひ試してほしいですね.

本日はここまで.