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欧州徒然草

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ハンブルク(1) − ハンブルクの市内

今日から5回にわたってハンブルクのお話です.

ハンブルクは北部ドイツにある大きな都市です.古い町並みはあまり残っておらず,近代的な建物が並ぶ港湾都市です.ハンブルクにはエルベ川(Elbe)が流れており,この川を利用して貿易都市として発展してきました.港湾都市とはいっても,海までは約100Kmも距離があるということで,潮の香りはありません.

日本からハンブルクへの直行便があるかどうか分かりませんが,もしなければ,ベルリン,フランクフルト,コペンハーゲン,ロンドンなどから乗り継げると思います.マールブルクからは電車で約4時間です.今回は電車で行きました.カッセルまでIC,カッセルからはICEに乗りました.

ハンブルク市内には,ICEが止まる大きな駅がいくつかあります.中央駅付近には比較的安いホテルがたくさんありますが,中央駅の雰囲気はかなり悪いです.特に,駅の南側にはホームレスが何人もいて,昼間から怒鳴り合っています.同じ数の警官もいますが,役には立っていないようです.ヨーロッパに来るのが初めてであれば,中央駅に降りるとヨーロッパが嫌いになるかもしれないので,一駅先のダムトーア駅(Dammtor)の付近がいいかもしれません.ホテルは高くなりますが,落ち着いた雰囲気があり,主要な観光地へもSバーンやUバーン(地下鉄,今はHochbahnと名前が変わっています)ですぐに行けます.ちなみに,Hochbahnを辞書で調べると「高架鉄道」となります.今まで地下鉄だったのに,突然,高架鉄道に名前が変わるというのも面白いですね.確かに,U3はエルベ川沿いなど高架になっていますね.


中央駅の裏口に出ると,Kirchenalleeという通りに出ます.この通りには,市内観光バスがたくさん止まっていて,好きなプログラムにいつでも参加できます.

ハンブルクの市内の移動には,1日券を買うこともできますが,博物館などの入場料が割引になるハンブルクカード(Hamburg Card)もあります.ハンブルクカードは,ハイデルベルクカード(「ハイデルベルク」)ザルツブルクカード(「ザルツブルク」)と違って,入場料は割引になるだけで無料にはなりません.価格が安めなので仕方がないのでしょうが,ちょっと使い勝手が悪いですね.3日券は1人用で18.50ユーロ,5人まで使えるグループ券は31.50ユーロです(2009年当時の価格).




UバーンのU2に乗って,Hagenbecks Tierparkで降りるとハーゲンベックス動物園に着きます.ここには,動物園と水族館が併設されています.両方の施設に入るコンビチケットは25ユーロ,ハンブルクカードの割引はありません.ちょっとややこしいのですが,動物園か水族館か,どちらか一方だけなら割引になりますが,コンビチケットは割引になりません.コンビチケットはカードがなくても買えるので,結局カードは意味がないということになります.この辺のサービスもいまいちですね.

水族館は,入ってすぐにびっくりする仕掛けがありますが,ここでは秘密にしておきます.怖いとか驚くとか言うものではなく,和む感じの仕掛けです.中は普通の水族館のようにただ歩いて水槽をみるというものとは少し違い,ちょっとしたアトラクションのようです.


一方動物園は,かなり広めで,たくさんの動物がいます.ここは,柵や檻を設けずに堀を隔てて動物を見ることができるということで世界的にも有名なのだそうです.ですが,実際には柵も檻もあり,特に珍しいというわけではありません.確かに柵はやや低めで,マーラなど一部の動物は園内を自由に動けるようになっていますが,日本人はそんなに感動しないと思います.普通の動物園ですね.ここの動物には,餌をやることができます.木曜日などは餌を売っているそうですが,他の日は自分でスーパーなどで買ってきてあげてもいいようです.ニンジンを買ってきている人が結構いました.園内のしおりには,「パスタは動物のえさではありません」と書いてありました.野菜なら何でもいいみたいです.

中には日本庭園もありますが,完全に日本のことを勘違いしています.日本人として一言何か言いたいです.

結論としては,お勧めの場所なのですが,時間があまりないのであれば,他の場所に行った方がいいと思います.


こちらは,ハンブルク歴史博物館(Museum für Hamburgiche Geschichte,ガイドブックでは,Hamburgmuseum).ハンブルクカードで1ユーロ引き.ハンブルクの歴史が分かるような展示があります.ハンブルクダンジョンに行くのであれば,事前にこちらで歴史を簡単に予習しておいた方がいいと思います.ペストの他にも特に,1842年の大火事や1962年の洪水はハンブルクの歴史の中でもかなり重要だそうです.その他にも,戦中戦後の歴史や中世の調度品など,中はかなり広いです.また,一番上の階にはハンブルクの駅(中央駅の一つ南のハールブルク駅)を再現したミニチュアがありますので,これも押さえておきましょう.


ブラームス博物館.ハンブルク歴史博物館のすぐそばにあります.UバーンU3のSt. Pauliから歩いて5分足らずです.ここは,火曜と木曜しか空いていません.また,入口も分かりずらいですが,この写真の右側,手前から2つ目のドアが入口です.開館時間内なら,ドアが閉まっていても自分で開けて中に入ります.お客さんの4割は日本人だそうで,日本語の説明プリントもくれます.


ハンブルク美術館(Hamburger Kunsthalle).中央駅のすぐ北側にあります.ハンブルクカードで2ユーロ引き(割引後で6.50ユーロ).入ってすぐのカウンターはクロークで,ここでロッカーに荷物を預けます.その先にチケット売り場があります.中はかなり広く,古代から20世紀までの幅広い年代の作品が絵画を中心に展示されています.ゴッホも一枚ありますし,ルノアール,ファン・ダイク,ムンク,マネ,モネなどの有名人もあります.

この建物は中が少し複雑になっています.現代展のフロアに行くには,奥の方にあるカフェに入り,カフェの真ん中あたりにあるドアを開けて階段を下って行きます.個人的には,ここにあるのはすべてゴミの山にしか見えませんでした.理由なんて後からいくらでもつけることができる,という言葉が何度も浮かんできました.と同時に,過去の芸術家たちの偉大さが改めて分かりました.

ハンブルク市内のほとんどの見どころは,地下鉄で数駅で,その気になれば歩いて行くこともできます.ただ,数が多いので計画的にみていかないと,すぐに時間切れになってしまいます.

本日はここまで.