欧州徒然草

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ブレートヒェンとゼンメル

今日は,地域によって名前が変わるパンのお話です.


タイトルにあるブレートヒェン(Brötchen)とは小さなパンのことです.辞書で調べてみると,ブロート(Brot)が「パン」を表し,ヒェン(chen)の部分は「小さいもの」という意味になります.つまり,ブレートヒェンとは小さなパンを表します.ブロートだとOの上には何もつきませんが,ブレートヒェンになるとOがÖになって発音も変わります.パン屋では,ブレートヒェンといってもブロートヒェンといっても通じます.


このパンは外側がカリカリです.これを2つに割って,間にレタスやハムなどを挟んで食べます.だいたい1つ30セントほどで売られています.パン屋にはハムなどを挟んで売っているものもあります.


このブレートヒェンですが,ドイツの南部やオーストリアに行くとゼンメル(Semmel)というふうに名前が変わります.同じものを指しているようです.フランクフルトやマールブルクではブレートヒェンですが,ミュンヘン辺りだとゼンメルになるようです.

ドイツ人でも間違えるらしく,マールブルクの人が旅行して「ブレートヒェンください」といったら「それはないけどゼンメルはあるよ」と言われたそうです.日本でも方言はありますが,呼び方が全く違うのは面白いですね.


その他にも,挨拶も変わります.ドイツ語のこんにちはは「グーテンターク(Guten tag)」ですが,南の方では「グリュスゴット(Grüß Gott)」に変わります.グリュスの部分は挨拶をするというgrüßenという動詞と関係ありそうです.ゴットの部分は神様という意味です.ドイツにはキリスト教徒が多く住んでいますが,挨拶として神様の名前を呼ぶのは外国人からすると不思議ですね.英語では「Oh my God」はあまり使わない方が無難だと教わるのとは対照的です.




もう一つ違いを見つけたのがこのジュースです.日本にはあまりないと思いますが,これはアップルジュース(Apfelsaft)を炭酸水で割ったものです.フランクフルトやマールブルクではこれを「Apfelsaft Schorle」といいます.Schorleとはもともとはワインを炭酸で割った飲み物だそうです.あまりないですが,お店によってはオレンジジュースの炭酸割り(Orangesaft Schorle)もあります.


これがウイーンのレストランではさっぱり通じません.そこで,炭酸の入ったアップルジュースがほしいといったら,それは「Apfelsaft Gespritzter」だといわれました.ウイーンでは,ワインの炭酸割りにことをGespritzterというそうです.Spritzterでも通じるみたいです.こういうところも面白いですね.


明日からは,マールブルクから電車で20分の所にあるシュバルムシュタットの町を紹介します.


本日はここまで.