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欧州徒然草

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ドレスデン(5) − モーリツブルク城とザクセンのスイス

DE:ドイツ

ドレスデンの郊外には,いろいろな見どころがあるのですが,車の機動力を生かしてモーリツブルク城(Schloß Moritzburg)とザクセンのスイス(Sächsische Schweiz)を1日で走ってみることにしました.


まずはモーリツブルクです.ドレスデンの市内からはノイシュタット駅のすぐ北からS179号線に入り,後はまっすぐに行けばつきます.20分くらいでしょうか.城のすぐそばに駐車場があります.いろいろなガイドブックには,狭軌鉄道でも行けると書いてありますが,詳しいことは分かりませんでした.冬はやっていないと思います.どちらかというとバスの方が確実な気がします.この日は特に寒いわけではなかったのですが,池は凍ったままでした.もっと寒さが厳しかった昔は,凍った池の上でゴルフをしたりお店が出たりしたようです.

このモーリツブルク城はもともとは狩りをするための城だったそうで,鹿などの角がたくさん展示されています.ここでは,3つのコースからチケットを選ぶことができますが,Tour1とTour2のどちらかのチケットでないとお城の中が見られません.私はTour1にしました(6.50ユーロ).これでほとんどの場所が見られます.ツアーとなっていますが,ガイドはなく,自分で勝手に見て回れます.

ここで見逃せないのが,アウグスト強王のフェーダーツィンマー(Federzimmer)という羽飾りの部屋です.壁に掛けてある大きなタペストリーやベットの天蓋の模様が羽根で作られています.遠くから見ると羽とは気付かず,刺繍だと思ってしまいます.パンフレットによると100万枚以上の羽が使われているそうです.


この日は朝一番の10時前に行ったのですが,ものすごい人だかりができました.モーリツブルク城の人気かと思ったのですが,20人中19人は城を見に来たのではなく,城の特別展を見に来ていました.特別展は,「シンデレラへの3つのヘーゼルナッツ(3 Haselnüsse für Aschenbrödel)」という映画に関するもので,このお城が舞台になっているみたいです.この映画が日本で上演されたのかどうか分かりませんが,この近くではとにかくすごい人気でした.

次はザクセンのスイスです.この地方にはいくつかの見どころがありますが,今回はケーニヒシュタイン要塞(Festung Königstein)とバスタイ橋(Bastei Brücke)を見に行くことにしました.ケーニヒシュタインへは,アウトバーンA17号線(EU表示ではE55号線)でピルナ(Pirna)まで行くと,後は標識通りです.電車の場合は,ケーニヒシュタインまでSバーンのS1で行き,その後は徒歩かバスになるそうです.絶対にバスがお勧めです.ケーニヒシュタインまでは,ドレスデンシティカードでは行けないので,Sバーンの切符を買う必要があります.ドレスデンレギオカードでは切符は不要です.


ケーニヒシュタイン要塞の近くには立派な駐車場があります.ここから要塞までは歩いて15分くらい,結構きつい坂を上ります.ミニバスもあるのですが,運転手のおばさんはパンをむしゃむしゃ食べていて,いつ出発するのか分からなかったので歩いて上がりました.要塞のふもとまで来るとチケット売り場があります.チケットは4ユーロ.その後はエレベーターか徒歩で昇ります.どちらでも料金は変わらないみたいです.行きはエレベーター,帰りは歩きがお勧めです.

要塞は結構広いのですが,地図は1ユーロと有料で,多くの人は地図を買わずにさまよっていました.私もなんか悔しかったので地図を買わなかったのですが,買った方が良かったと思いました.教会などの建物は中を見学することができるものもあります.また,展示館もいくつかあります.ガイドツアーも1日1回あるようです.


要塞からの眺め.真下に見えるのがケーニヒシュタインの町で,すぐ側をエルベ川が流れています.写真の奥の方がチェコ,手前がドレスデンになります.ここからだと,車で1時間くらいでチェコに入ります.ちなみに,エルベ川にはチェコのプラハを流れているヴルタヴァ川(ドイツ語ではモルダウ川)が流れ込み,ドイツを横断してハンブルクの先で北海に流れ込みます.私の手元の資料では全長1187Kmだそうです.

要塞を後にして,今度はバスタイ橋を目指しました.ケーニヒシュタインの先からエルベ川を渡ると後は標識通りです.道は2通りあるのですが,近そうな道は雪のためか閉鎖されていて遠回りをしました.車を使わない方法はちょっと分かりませんが,おそらくS1でKrort Rathenまで行って,エルベ川を船で渡るのではないかと思います.ピルナからもバスがありそうです.一番簡単なのは,ドレスデンからの観光ツアーです.


バスタイとは砦という意味だそうです.どうしてこんなところに橋を造らなければならなかったのかはよく分かりませんでしたが,エルベ川沿いの切り立った崖の上に橋があります.この辺りは独特の地形で平坦な所が多いドイツの風景の中では異色ですね.その辺もザクセンのスイスという名前の由来かもしれません.この写真は近くの展望台から撮りました.


バスタイ橋には車で来ましたが,下から階段を上って歩いてくることもできるようです.冬はこの通り結構危険ですが,夏は歩きやすくて良さそうですね.一番上のレストランから下までは400段以上階段があるそうです.バスタイ橋から下に降りていくと舞台があります.周りを岩に囲まれていて音響もよさそうで,夏になるとコンサートや劇もよく開かれるようです.

ドレスデンの市内とは全く異なった趣を見せるこれらの地域もお勧めです.どちらもドレスデンからは半日観光が可能です.

本日はここまで.