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欧州徒然草

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ヴュルツブルク(2) − 市街中心部

DE:ドイツ

今日はマイン川を渡ってヴュルツブルクの中心部に行きます.

ヴュルツブルクの駅からマルクト広場(Marktplatz)まではあるいで15分くらいかかると思います.トラムでも広場の近くの大聖堂(Dom)まで行けそうなので,歩くのが大変な場合はトラム(路面電車)をお勧めします.ヴュルツブルクカードというものもあるようですが,詳しい情報がないので価格やどんな特典があるのかは分かりません.大聖堂あたりからは,主要な場所はすべて徒歩圏内ですので,1回券で十分だと思います.


旧マイン橋(Alte Mainbrücke).昨日プラハを思い出したと書きましたが,モルダウ川にかかるカレル橋にもこのような石像があり,遠くにプラハ城が見えます.プラハの方がもっと都会っぽいですが.この写真の方向から見ると,マイン川は左から右側に流れています.マイン地区から歩いて来ると,ここが市街地の入口になります.この写真の背中の方向に歩いて行くと大聖堂に着きます.このマイン川では,19世紀にはサケが登ってきたそうです.


奥に見えるのが大聖堂です.青と黄色の乗り物はトラムです.マルクト広場は,ここから細い道を左に曲がった先にあります.マルクト広場にはツーリストインフォメーションもありますので,まずはそちらに寄ってみることをお勧めします.


ここがツーリストインフォメーションです.この建物は鷹の家(Falkenhaus)といい,以前は旅館だったそうです.マルクト広場から少し西側に外れた所にあります.


マルクト広場にあるソーセージスタンド.お昼時には人がたくさん並んでいます.ここのメニューはソーセージのプチパンばさみのみで,1.80ユーロです.いかにもドイツ的ですね.味は濃いめですがおいしかったですよ.この手のスタンドはあまりおいしくはないのですが,ここはよかったですね.マルクト広場には,お昼ごろに行くと他にもお店が出ています.野菜,花などの店があります.


大聖堂.ヴュルツブルクという町は,歴史上教会の力が強く,市民による自治は認められませんでした.マリーエンベルク要塞も司教が作らせた要塞で,ドイツに農民一揆が沸き起こった時期には,司教側はこの要塞で農民と市民の連合軍を撃退したそうです.小さな国がたくさんあったドイツでは,教会領の立場はそれほど強くなかったそうで,市民や周辺の王国からの攻撃にさらされていたそうです.そこで,ヴュルツブルクでは要塞や宮殿が作られましたが,大聖堂も宗教的な意味だけでなく,政治的な意味もあったかもしれませんね.


この写真は大聖堂の隣のノイミュンスター教会(Neumünster)の内部です.ステンドグラスの代わりに絵がかけられている教会はよく見かけますが,ここの絵は近代的な油彩のような感じで,一見すると宗教画には見えません.近寄ってもそうは見えないです・・・


最後はレジデンツ(Residenz).大聖堂の裏の通りを歩いて数分です.入場料は5ユーロ.この写真の奥まった所に3つの扉があります.入口は一番右の扉です.ここは,「ヨーロッパで最も美しい司教館」といわれているそうで,王侯貴族のための宮殿ではなく,ヴュルツブルクを治めていた司教のための宮殿です.周辺の世俗権力者たちに自らの力をアピールする政治的な目的で建てられたようです.

ガイドツアーもあるそうですが,私が行った日にはなく,自由に見学できました.ツアーでしか入れない場所があるかもしれません.いくつかの部屋や絵画もいいのですが,とにかく,階段とホールの天井の絵が大迫力です.一見すると宗教画に見えますが,明確な政治的意図があって書かれたそうで,当時の教養のある人がこの絵を見ると,司教の政治に対する姿勢が読み取れるそうです.ちなみに,この宮殿の建設費は,不正を働いた官吏から取り立てた罰金で賄ったそうです.

レジデンツにはもう一つ博物館があります.それは,ヴュルツブルク大学付属博物館(Martin-von-Wagner Museum)で,写真では右側の建物にあります.ここには,古代ギリシャ時代の陶器がたくさん展示されています.これらの陶器は教科書でしか見たことがなかったので,新鮮でした.入場料は無料です.博物館は3階にあり(日本でいう4階),階段がちょっときついです.私は帰りはエレベーターを使わせてもらいました.ここは大学の施設で,研究室もあるようですので,騒がないようにしましょう.

中心部から離れたところには,シーボルト博物館もあるそうです.意外な所でヴュルツブルクと日本はつながっていたのですね.徒歩で行ける見どころとしては,マイン川沿いにあるクレーンはどうでしょうか.このクレーンは今でも使おうと思えば使えるそうで,夏にはクレーン周辺はカフェやパブになるようです.

ヴュルツブルクのお土産はワインです.ゲーテが「ヴュルツブルクのワイン以外は口に合わない」といったという逸話が残っています.昔はこの地域ではワインは通貨の役割を果たしており,公務員の給料がワインで支払われた時期もあるようです.
本日はここまで.