欧州徒然草

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ベルリンからウイーンまでドライブ(10) チェスキー・クルムロフ

 

今日はチェコ南西部のチェスキー・クルムロフのお話です.

 

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プラハからは高速3号線から39号線へまたは4号線から20号線を経由して39号線へ入ります.距離は180kmくらいで2時間半くらいかかります.電車の場合は,プラハ発8:01のEx531が直通で10:55に到着します.直通は1日1本で,帰りも14:07発しかありません.帰りはチェスケ・ブデヨヴィッツェČeské Budějoviceで乗り換えるようにすると,17時や19時発もあります.駅から旧市街までは1.5kmくらいありそうです.バスだと行きは7:50,帰りは17:25があるようです.バスの方が便利かもしれませんし,プラハからの1日観光バスもありだと思います.

 

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駐車場は4つありますが,城の北側にあるP1番が広くてわかりやすいです(230台).39号線沿いにあります.駐車料金は1時間で50コルナです.高いですが,昼食も取ってツアーに参加して,街並みも見て,ということであれば4時間は必要だと思います.ここは日本のパーキングと同じ後払い方式で,コルナのコインや紙幣,ユーロのコインも使えます.

 

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城の地図.駐車場P1番は左上12番のすぐ先です.6番の黄色い建物にチケット売り場があります.川が流れていますが,この川はブルタバ川(モルダウ川)です.プラハまで続いています.写真では左下の所が島みたいに見えますが,実際には川がヘアピンカーブのように360度ぐるりと曲がっていて,その中に旧市街があります.昼食,ツーリストインフォメーション,土産物などはここで見つかります.旧市街地は観光客は車進入禁止です.

 

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この写真ではお城が見えませんが,左手の高台の上にあります.後ろ側が駐車場で目の前にブルタバ川と旧市街が見えます.一番初めの写真と同じ方向を見ています.旧市街の中には郷土博物館(Regionální muzeum v Českém Krumlově),エゴン・シーレ美術館,聖ビート教会(kostel svatého Víta)をはじめ,いくつかの博物館などがあります.また,レストランやカフェなどもたくさんあります.旧市街は10-15分で1周できるくらいの狭さです.

 

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スヴォルノスティ広場(Nám. Svornosti).旧市街の中では唯一といってもいい広場ですので,自然にたどり着くでしょう.犬が暑そうにしていますが,8月だとかなり暑いです.写真の奥の方では散水車がミストを出しています.水の量が多くてミストというよりは散水になっていましたが,いい対策だと思います.

チェスキー・クルムロフには紀元前6000年頃から人が住んでいたといわれていますが,歴史上の文書に登場するのは1253年です.クルムロフという名前はドイツ語の「湾曲した草地」という言葉が由来だそうで,旧市街の地理の様子をよく表している言葉です.1302年にロジェンベルク家の領地となり,その後1601年にオーストリア皇帝領となりました.1622年からはエッゲンベルク家の領地となり,1719年にはシュヴァルツェンベルク家,1939年にはナチスに接収され,1947年にクルムロフ城がチェコ=スロバキアに国有化されます.ユネスコへの登録は1992年です.

 

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旧市街から塔を見上げて.塔には登ることもできます(もちろん有料).塔は写真で見るよりもカラフルで,下の方は黄色,その上は赤,さらにその上は緑に塗られています.旧市街からはLazebnický mostという小さな橋を渡って坂を登っていきます.この橋の名前は「理髪師の橋」という意味です.由来はあまりわからないのですが,1608年にマルケータ・ペフレロヴァーという理髪師の娘が殺害された事件があり,それと関係があるのかもしれません.

 

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ツアーは3つのチェコ方式です.城の中を見るにはツアーのチケットを買うしかなく,自由に見て回ることはできません.チェコ語のツアーは安くて英語のツアーは高いのもいつものチェコ方式です.クルムロフ城では日本語のガイドブックも売っています.私は城の本と街の本の2冊を買いました.城の本は手のひらサイズで64ページ.ツアーのコース別に解説があるので便利です.待ち時間の間に買っておくといいと思います.

城の見学は1900年から行われているそうです.どのツアーにするかは難しいところです.ツアー1がポピュラーだと思いますが,ツアー2だと写真左の水色の建物の屋内歩道橋を渡ることができます.ツアー3は城ではなく劇場を見るのですが,1680年に建設されたバロック劇場は地下の舞台装置も見ることができます.時間がたくさんあれば複数見たいところですが,時間がない場合は1番のツアーがいいと思います.屋内歩道橋も捨てがたいですが,屋外に当たる歩道橋の下の部分は無料で通行できます.

 

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人だかりができています.城の入り口付近の写真ですが,ここには熊がいます.この熊はローゼンベルク家のウルリッヒ(おそらく,Ulrich II. von Rosenberg, 1403-1462のこと)がローゼンベルク家とイタリアのオルシーニ家が親戚であると勝手に考えたことから始まったそうです.オルシーニというのがイタリア語の熊(orso)と関係があることから,「オルシーニ家の親戚ならば熊を飼わなければ!」となったようです.

 

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クルムロフ城を北側から.クルムロフ城の先には大きな庭園があります.また旧市街のすぐ外にも公園があります.観光では旧市街の中だけをうろうろしがちですが,時間があれば少し外に足を延ばしてみるのもいいと思います.少し離れるだけで観光客がぐっと減って,印象も変わります.

 

本日はここまで.