欧州徒然草

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秋のチロルを走ろう(3) − インスブルックのケーブルカー

今日はインスブルックの続きです.

インスブルックは南北を山に囲まれており,いくつかの山にはケーブルカーなどで登ることができます.ただ,残念ながら多くのケーブルカーは既に営業が終了していました.インスブルックの夏シーズンは,6月から9月までのようで,今回の訪問でも山頂は雪が降っていたので仕方がないのでしょう.

今回は,ハーフェレカー(Hafelekar)に上るノルトケッテンバーン(Nordkettenbahn)を試しました.昨日紹介した,アルペン動物園の先の方になります.


市内の乗り場.王宮のすぐ北にあります.馬車乗り場の近くです.イン川から歩いてくることもでき,観光バスも止まります.Congressを目印にするとすぐに見つかります.ここから頂上までは25ユーロ,インスブルックカードで無料になります(2009年の情報).つまり,インスブルックカードを買って,これに乗れば元が取れます.カードがあれば窓口に並ぶ必要がなく,ケーブルカーが来たら乗り口の機械にカードの裏のバーコードを読み込ませます.


3つ目の駅で乗り換えます.これは乗り換えの所からのインスブルックの眺め.この日は朝から寒く,雪が残っていました.この場所まではバスのJ番でも来ることができます.ここから,次のケーブルカーに乗り換え,さらにもう一度乗り換えます.


窓の下はだんだん雪が増えてきて・・・もういったいどこの国なんですか? というくらいに雪ばかりです.確かにオーストリアはスキーが盛んで冬は雪ばかりですが,まだ10月の中旬なのに,もうこんなになっているとは・・・インスブルックのガイドブックをみると,夏はこの辺に雪は全く無いようなので,この景色は冬だけみられるようです.この険しい急斜面にも,ハイキング(?)用の道があり,雪道を上っている人もいました.というよりも,スキーのゲレンデを上っているように見えましたが・・・


一番上はマイナス5度.風も強く,とても観光気分ではありません.夏にはできない貴重な体験かもしれませんが,インスブルックの町並みを見ることはできませんでした.真冬にはマイナス20度になるそうです.


次は食事の話です.ここは,駅前のサルールナー通り(Salurner Strasse)を中央駅(Hbf)から凱旋門に向かって歩く途中の細い路地にあるカフェ,ムーラウアー(Café Murauer).メニューの種類は多くはありませんが,価格が安く,たくさん食べられます.入口近くが禁煙席で,奥の方が喫煙になっています.


頼んだのは,ジャガイモのスープとクネーデル(Knödel).これは,ホウレンソウとチーズとキノコのクネーデルです.スープですでにおなかいっぱいだったのに,これが出てきて大変でした.ドイツのジャガイモのクネーデルとは全く触感が違います.


もう一件はヴァイセス・レッスル(Weisses Rössel).ヘルツォーク・フリードリッヒ通り(Herzog Friedrich Strasse)から細い道を入って行ったところにあります.ここでは,チロル料理のプファンドル(Pfandl)を頼んでみました.鉄鍋に野菜が乗っていて,その上に小さなステーキが3枚です.ヨーロッパでステーキを頼むと,音がしそうなくらい肉が固いことが多いですが,ここは柔らかくてそれだけで感動でした.日本の感覚で食べるとそんなにおいしくないかもしれません.料金も他の観光地に比べると安かったですね.このレストランのメニューには,日本語もありました.日本語のメニューがある=まずい,というのが常識ですが,ここはめずらしく合格点でした.


はく製屋のショーウインドウ.左下にいるシカは250ユーロだそうです.本物かどうかは分かりませんが.


凱旋門.駅前通りのサルールナー通りとマリアテレジア通り(Maria Theresien Strasse)が交差するところにあります.ここは,観光名所が集中する地区からはやや離れた所にありますが,駅からも観光地からも歩いて10分足らずです.

インスブルックにはまだまだ見所があります.王宮の博物館(Kaiserliche Hofburg)にはアルペン博物館(Alpenverein Museum)も併設されています.また,このすぐそばには,チロル民俗博物館(Tiroler Volkskunstmuseum)と宮廷教会(Hofkirche)があります.どちらもインスブルックカードで無料になります.特に民俗博物館の方は,展示がとにかく多く,チロル地方の伝統的な家屋もそのまま展示されています.ザルツブルクからきているものがやや多いようでしたが,少し前の時代の木造家屋を見ることができます.民俗博物館は教会の2階につながっていますので,こちらも忘れずに見ておきましょう.

あまり観光客は来ないようですが,王宮のすぐ北側にあるヤコブ教会(Dom St. Jakob)は一見の価値があると思います.特に,天井の装飾(フレスコ画でしょうか)は見事です.また,州立博物館(Ferdinandium,建物には大きくMuseumと書かれている)には,古典絵画から現代絵画までが収蔵されています.ここは,ちょっと面白い仕掛けとなっていて,館内のいくつかの通路はわざと扉が閉まっていて,自分で扉を開けて進むようになっています.ただ,このせいで中がやや複雑になっており,すべて見て回ろうとすると混乱する人もいるかもしれません.

インスブルックにはまだまだ見所があるようで,やや消化不良の感を残して旅立つことになりました.次の機会があったら,夏に来てみたいと思いました.

本日はここまで.